5年前の冬ー
私はあなたに出会った。



悲しい笑顔でずっと笑っているあなたを
私は守ってあげたいと思った。



深く深く傷ついたあなたの心を
私なら癒してあげられると信じていた。



辛い過去を背負ったあなたは
その悲しい笑顔で
私に話してくれたよね。



お酒でいくら悲しみを流し込んでも
私にはわかっていたよ。



あなたの背中には
たくさんの憎しみや悲しみ
虚しさや寂しさが溢れ出していた。