〈次期ご当主サマはなんの用だったんダ?〉


屋根裏に隠れていた蛇太郎が姿を現す。


『クラス全員の怪我が治ったんだって。』


〈……それは本当カ?〉


私だって信じられない。

そんな呪符は持ってないし、
開発されてもいない。

一体…誰が??


『うーん…。』


〈なんにせよ、治ったなら良かったナ?
君が沈む顔を見ないで済むからネ。〉


『蛇太郎…。』


もしかして、私を慰めてくれてるの?


〈オイラまで暗くなるからナ〜♪〉


こんの野郎…。