ｺﾝｺﾝ…
『……聞き間違い？』
ここに、分家に誰か来る事なんて無いし。
ｺﾝｺﾝ！
〈誰か来てるネ？オイラは隠れておくヨ。〉
シュルシュルと蛇太郎は屋根裏へ消えた。
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！！
『うっさいな！誰よ！！！』
待つって言葉知らないの！？
ｶﾞﾁｬ！
｢…よお。｣
…ﾊﾞﾀﾝ！
｢おい！なんで閉めんだよ！！｣
『……本家の者が私になんの用？
分家に行ってたって変な噂が流れるかもね。』
｢学校での連絡を伝えに来ただけだ。
教室が使い物にならないから、
暫く休校になるらしい。
ガラスが割れた原因も調べるみたいだ。｣
『そっか…。』
｢……それと、奇妙な事があった。
皆の傷が嘘のように消えた。
あれは、お前がしたのか？｣
傷が…消えた……？？
