天狗に愛されて



〈天狗ッ!早う…斬れッ!!〉


んな事…。


〈出来る訳ねぇーダロ!?〉


〈己の役目を忘れたか!
我の為に…世の為に斬り捨てよ!!〉


ガッ!


鵺が間髪入れずに仕掛けて来る。

それは、普段二人でしていた戯れ。


震える手で太刀を握り、オレも鵺に向かった。