天狗に愛されて



【オレが守ると決めた瞬間 光陽side】


『ねぇ、光陽。
私が妖に好かれるのは私も半分妖だからよね。』


〈そうなるのかな〜?〉


実際はそれが理由じゃないかもしれない。

神と人間の子なんて稀で異例だったから、
何が正解なのか誰にも分からない。


『光陽はどうして助けようと思ったの?』


〈…愛しく想えたからサ。〉


譲葉の会う前は重度の人間嫌いだったけどネ。