天狗に愛されて



『その時に光陽との思い出を忘れたけど、
私の名前って光陽が名付けたじゃない。』


〈まぁ、そーなるネ?〉


『それなのに…名前だけ覚えてたってあるの?』


オレもそこは引っ掛かったんだよネー。

譲葉がオレの事を忘れてた時点で
オレに関する全ての記憶が糧になったと悟った。


〈奇跡…とか(• ̀ω•́ )✧〉


『……まぁ、そうだとして!

記憶が消えてない光陽はどうして私を
〈なっきむしちゃん♪〉って言ってたの?』


譲葉、顔が怖いヨー。