天狗に愛されて



〈今度、譲葉も行くカイ?〉


『光陽が疲れないなら行くー!
私も飛べれば良いのにな。』


〈オレの特権取んないで(笑)〉


譲葉が小さい時もオレが抱っこして飛んでたな。

怖がりもせず、楽しそうに景色を眺めてた。


『…光陽って『切羽』を私にくれたでしょ?』


〈そーだけど、いきなりどったの。〉


いきなりの疑問に思わず戸惑う。