" 天狗が娘を攫う理由は一つだろ?"


「…『天狗の嫁取り』と『狐の嫁入り』か。」


その雨は直ぐに止んだ。


「解。」


パンッ!


俺が術を解くと思わなかったのか
少し驚いている鎌鼬。


「行け、見逃してやる。」


譲葉がこの場面を見たら驚くだろうな。


「気持ちを押し殺さずに
自分のやり方で神木家を導いてやるさ。」


それが俺のこれからの日常だろ?


【これからの日常 塞sideEND】