天狗に愛されて



「ご当主が…!」


「一体…なんだったんだ!!」


目の前で起きた光景にまたも騒ぎ出す者達。


「静まれ、アレは神木家過去の遺物。
力を持つがあまり理(ことわり)を乱した。

子孫である俺達も利用されていたんだ。」


あの大妖は譲葉を守っていた。
きっと…生きている。


「皆、一から仕切り直しだ。
二度と同じ事を起こさない様に!」


" それじゃあ、その気持ちをこれから
大人になっても忘れないでいようよ!

あの子達も生きてるから!!"


譲葉、お前と交わした約束。

長い間やぶっちまったけど、
これから俺のやり方で変えていく。


眩しい朝日が新たな時を刻む。


塞sideEND