天狗に愛されて



「私が死ねばこの身体も!」


「今更…何言ってんだ。
転生し続けた奴の言う台詞かよ!!

俺の父親も分かってくれる。
こんな亡霊…消えた方が良いってな!」


譲葉、俺のしてやれる事はこれだけだ。


「アイツは生きる為に産まれてきた。
俺らもお前の駒として産まれたんじゃない!」


「…お…ろか…な……ぐ、ああぁぁぁ!!」


日が昇り、辺りが明るくなる。

光が親父を照らすと、
空気に溶ける様に消滅した。