『天狗さん!名前決まったよ!!』


興奮気味に決まった名前が書かれた紙を
天狗に渡す。


〈これがオレの名か〜♪〉


少し照れくさそうに笑う天狗。


〈そのお礼に譲葉には良い物を上げるヨ。〉


『良い物?』


天狗が見せたのはあの『切羽』だった。


〈コイツはいつか譲葉の役に立つ。

その時が来るまでコイツがなんなのかは
お楽しみって事にしといてくれな…。〉


そう言う天狗の表情は少し悲しそう。