『母様の言ってた通り。 アンタらはあの時から何も変わってない! 邪な妖ならまだしも、 そうでない妖まで祓うなんて…。 「外道外道」って言ってるけど アンタらの方がよっぽど外道じゃない!!』 本来なら私は祓う側の人間。 でも、今は祓われる側の妖…。 " イヤダ!消えるノイヤダァ!!" 小さい妖を祓おうとした時に向けられた 人間に対する怯え。 人が恐怖を感じた時と同じ感情。 それを見て祓おうなんて気持ちは 私の中から完全に消えてしまっていた。