天狗に愛されて



ドサッ!!


『痛っ!!』


地面に落ちて思いっきり尻もちをついた。


「早く!こっちへ!!」


「母様!分かっていたのですか!?
私が…私が妖だってッ!!」


人と妖が交わるなんて事があるのだろうか。

でも…彼女がその証拠。
姿が全てを物語っている。


「もっと違う形で伝える筈だった…。
けれど、これだけは分かってちょうだい。

母はお前を愛しています。」


『「!?」』


私と彼女はいつの間にか
大きな陣の上に立っていた。