子の親は泣き崩れ、
妖力ある者はその親子共々消滅した。

誰もが安堵し、
再び平穏が訪れると信じていた…。


時が経ち、
一人の子がまたしても妖へと姿を変えた。

その子も直ぐに消滅されたが、
人々に一つ不安が過ぎった。


その不安は的中する事になる。


文献を遡ると百年に一度産まれる子が
妖の子である事が判明した。

幾ら消滅したとしても生まれ変わる。


一種の『呪い』だと、
自分の子が妖かも知れぬと恐れる民達。

妖の子であるかどうかは
十八にならないと判断出来ない。

分かっているのはその一つと、
いずれも女児である事だけ。