天狗に愛されて



神様が御神体に戻った事で穴は塞がり、
危機はなんとか回避出来た。


『でも、こっちに出て来た妖は……。』


〈祓い屋にとっては稼ぎ時!ダロ?〉


笑い事じゃないんですけど……。

わんさかわんさか飛んでらっしゃいますよ?


『祓うしかないのかな……。』


「それが俺達祓い屋だって何度言ったら分かる。」


『まだ居たんだ?
偉そうに腰掛けてないでサッサと帰ってよ。』


「は?待っててやったんだろーが。
お前がちゃんと祓えるかどうかも見たかったし。

まさか説得で穴を塞ぐとはな。」


私は消滅させるだけのアンタとは違いますから。