下駄箱には和樹君がいた 行けと言わんばかりに背中を押す小春ちゃん 私は和樹君に駆け寄り「おはよう!」と声をかける 和樹君は声に反応し振り向いてくれたが目をハッと開かせたと思ったらすぐに顔を逸らしてしまった 「…似合ってなかった? ごめん変なの見せて」 傷は浅いなんて言える状況じゃない 和樹君は顔を逸らしたまんま 「それ、すぐに落として」 それだけ言って歩いて行った