「わかりました。すぐに下に行きます!!」
みんなの視線が、自分に集中する。
受話器を置いて、走り出したところで、理貴に呼び止められる。
「ケンサク、どこに行くんだ?」
と理貴。
「牧瀬さん、呼んで来ます」
葵が、ケンサクを呼び止めようと声をかける。
「ケンサク、お客様なら伺いますよ!っていうのよ」と葵。
「違うでしょ?理貴や葵には、ケイゴは使わない!」
ああっ…ケイゴも葵も面倒くさい!
「大丈夫か?」
理貴に、大丈夫だよと答える。
ケンサクは、急いで、
マンションのエントランスに向かった。
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