牧瀬伊都が採用された会社は、大人がいない全員高校生のベンチャー企業だった。代表の内藤理貴はじめ、伊都と同じ高校生が語学の才能や特技を持ち、人脈を駆使して世界中にいる同年代をターゲットに次々と仕事を進めていた。
運よく採用された伊都だが、受け持った仕事は食事作りとメンバーの補佐のみ。
何もできない自分が物足りなくなり、何かできることはないかと考えるようになる。
伊都は、子供向けの料理を作る動画を作成し、評判になる。伊都は自信をもって動画作成に力を注ごうと思った矢先、著名な料理評論家から、そのレシピは、自分が十年前に発表したものだから動画でレシピを使うのは違法に当たると指摘を受けた。理貴は伊都と料理研究家のもとへ駆けつけるが、伊都は理貴に頼らずに相手を説得し、味方に付けてしまう。それを見た理貴は、伊都も会社の一員として相応しいと判断する。理貴は伊都との未来を信じてすべてを捨てる覚悟をする。