ハイスクール・カンパニー

オフィスについてすぐ、給料明細が渡された。
ケンサクが、一人で騒いでいた。


理貴は働きによって、決められた額を支給する。

古めかしいやり方だが、理貴から直接渡される。

「これ。ご苦労様」

「ありがとうございます」

もらった瞬間に、ケンサクが伊都の明細を横からひったくった。


「うわっ…」給料明細がするっと指からすり抜けて
伊都の届かないところに行った。