枢side

瑠璃はやっと正気に戻ってきたようだ

よっぽど飢えていたんだけね

「あ、ごめん、なさ、い」


満足したのか吸い終えた瑠璃は泣きそうな顔でこちらを見ている


愛しくてたまらない瑠璃
理性が吹っ飛んでしまいそうだ


自制心を働かせ

「大丈夫だよ。思い出したかい?瑠璃は玖蘭の純血の姫」

瑠璃はこちらを涙目で見ている


「はい、」


「そして君は僕の許嫁だよ覚えているかい?」


すると瑠璃は顔を真っ赤にした

「けど、そんなこと、わ、」


「けどそんなことは?獣のする事?」


「は、い…でももう私は人間ではない、、」

悲しそうな顔をしている瑠璃



そんな顔しないで

僕は瑠璃の頬にそっと手を乗せた

すると決心したかのようなかおでこっちをみるといつものように僕の手に顔を擦り寄せた


もう、無理だ

今度は僕が瑠璃をベットに押し倒した

「瑠璃、、ヴァンパイアは愛しい人の血でなければ飢えを満たせないんだ」


「はい、」


瑠璃はうるうるした目でこちらを見ている


「私は枢先輩が大好きです。これからも一緒にいていいですか?」

再び枢の瞳が紅く染まった


「そんなのあたりまえだよ。瑠璃、僕らは許嫁だよ。そんな可愛い事言ったら襲ってしまいたくなるよ瑠璃」


瑠璃は

「私はもう、枢先輩のものです。」


僕はずっとずっと、我慢してきた

この10年間
君はこんなに近くにいるのに
僕は飢えを満たせなかった

けど

今日この日僕は

愛しい幾万の夜を共にするいとしい女の子を手に入れる


「瑠璃、、愛してるよ」


瑠璃の血をすきなだけ貪り尽くした