貴方が欲しい

｢あ、支葵｣

莉磨姉の名前を読んだのは

支葵 千里 Shiki senri

ナイトクラス


莉磨姉と一緒にモデルやってる


支葵先輩だった


支葵はこっちをみて


｢あ、瑠璃。久しぶり｣


覚えててくれたんだ
忘れられてるかと思った、、


｢お久しぶりです！｣


｢うん。 莉磨今日の舞踏祭のドレス決まった？｣


｢まだ｣

｢じゃあ後で決めよう｣


｢うん｣



なんかおっとりクールな会話だぁ


｢ここすわってい？｣


｢うん、｣


そんな会話を聞いていると


いつの間にかさっきまでナイトクラスの人たちの声でザワザワしていた食堂が一気に静かになった

入口を見ると

あ、


｢枢、先輩｣



そこには枢先輩と一条先輩がいた


一条先輩は



一条 拓麻 itizyou takuma


ナイトクラス 枢の親友 副寮長をしている

枢先輩もこちらをみた


｢こんにちは、瑠璃｣

枢はそういいながら


席に座った

するとみんながご飯をたべだした

威圧感がなんだか凄いなぁ



｢瑠璃。食べてもいいよ？｣



莉磨がこちらを覗いてきた


｢うん！｣



私はご飯をぺろりとたいらげた


｢ふぅ〜美味しかったぁ｣


｢そうね｣

瑠佳は微笑みながら言った



ｺﾂﾝｺﾂﾝ




後ろから足音がした


振り返ると


あ、


｢枢先輩！｣


枢先輩は微笑むと


｢こんにちは瑠璃｣


｢こ、こんにちは枢先輩｣


｢そんなにかしこまらないで。ｸｽ 瑠璃、ピアス付けてくれていて嬉しいよ。｣


あ、

私は耳を触った



｢いえ！これすっごい可愛いです！大切にします！ドレスも！ありがとうございます！｣

枢は微笑むと

｢いいんだよ気にしないで。今日楽しみにしているね｣


そういうと一条先輩の元へ戻っていってしまった


瑠佳お姉様が

｢楽しみにしてるって！｣



キャーと瑠佳お姉様がはしゃぐ

｢えへへ、｣


やっぱり何度割り切っても考えてしまう



私たちは



生きている世界が違うことを


瑠佳がそんな瑠璃に気がついた


｢瑠璃。部屋に戻りましょう｣



｢え？うん？｣


｢莉磨、また後でね｣


｢うん、瑠佳。瑠璃もまた後でね｣


｢うん！｣


枢先輩にも一礼して瑠佳の部屋に戻った