「俺は何でもする。
郷太は人の心を掴み魅了するのが得意だ。
六車は事務方だ。」
その役割に思い切り納得できてしまって、頷いた。郷太く、いや、郷太のあの人懐っこさには誰でもすぐ取り込まれてしまうと思えた。

「それぞれ特性がある。特性はそれぞれ違うが、どの者もみな肉体の鍛錬も積んでいる。」
そう言う一花の身体には無駄なお肉なんてどこにも見当たらないくらい引き締まって見える。

ふと爽やかな微笑を向けられる。
「で、お前の得意な方面は」
「きゃ、、っ」
微笑みにぼやっとしてたのか、何かにつまづいて倒れそうになった。