窓を開ける。
きーんと冷えた朝の空気が火照った顔を冷ましていく。

ふぅ、、よしっ!
おじいちゃまに会えるんだもん!
がんばるんだ!


「ぁ、昨日は着替えも何もしないで寝ちゃってたんだ。えーと、着替えはおばあちゃまのお泊りセット一式に、、入ってるのかな?」

ごそごそと着替えに取り掛かることにした。


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「彼女、起きたの?」
コーヒーを淹れていた郷太が振り返った。

「ああ、もう降りてくるだろう。」

「そう。」
頷きながら、コーヒーカップをテーブルに並べる。
「僕が起こしに行こうとしたのにさぁ?

それにしても、、、ちょっと驚いたよ。」
わざとらしくじっと一花に視線を送る。

窓に近い方の席に座った一花がコーヒーカップを手に取った。
「何に?」ひと口飲む。
「一花に。」

「、、、?」

郷太の爆笑。

「何その顔、っぷ!

くく、、ぁー、だめだ、六車にも教えてあげなきゃ、、くく。」

「何の話だ。俺の何がおかしい。。」
眉間に思い切り皺を寄せている。
「そんな怖い顔しないでよー。
いつもの一花とちょっと違うかな〜って思っただけだよ。」

「だから何が。」

「ぁ、ほらほら。」とん、とん。。
たどたどしく階段を降りてくる足音が聞こえてきた。

「ここは僕の出番〜♪」
郷太はとびきりの笑顔で希代香を迎えに飛んでいった。