ちょきん、ぺたっ。

「あんまり上手じゃないけど、、はい、できたよ。」

「ありがとう。。」

足の手当が終わったころにはあたしはすっかりぐったりしていた。

「ふふ、初日から随分厳しかったね。」

足裏を見て、郷太くんが同調してくれるのが気持ちを緩ませてくれた。

ぶわーーーーっと今日の出来事を友達とおしゃべりするみたいに話したくなった。

今さら言わなくても、郷太くんも登場人物の一人なんだけど。。

「疲れたでしょ?何か飲み物持ってくるね。」

「ありがとう。」



包帯でぐるぐる巻きにされた足裏をそっと触ってみる。

「っ痛。。」

「駄目だよ、触っちゃ。今夜はそのまま巻いててね。」

目の前のテーブルにことり、と湯気を立てるコップが置かれた。

「ゆず茶だよ。召し上がれ。」