ぴくり、まぶたが痙攣するようだった。

チカチカしている。

ぼんやりと明かりに目が慣れていき、、

目が覚めた。


「ん、、んん」
『なにこれ?!』

手は後手に縛られ、口には何かをくわえさせられていて、叫びたいのに声にならない。手首がぎりぎりと痛む。

「目が覚めたかい?」
隣には縛られた初老の男性がいた。随分と小柄な男性だった。

七花のほうを見てそう言った。

あなたは?!

だが声は声にならなかった。


きぃっととびらが開いて、四角い空間に知った顔が入ってきた。
あの女の子だった。

「涙の対面は済んだの?」

冷たい声だった。

『何の対面??』
眉間に皺がよる。

目の前の彼女は表情ひとつ変えずに続ける。

「知らなかったの?あなたのおじいさんだってこと。」

ーーーーーー、、、、

七花は目を丸くしてもう一度隣の小さな初老の男性を見つめた。






「そろそろしゃべったらどうだ?

孫娘も来てくれたことだしーー」


女の背後から男の声が響いた。