翌日、授業が終わってから七花の足は久しぶりに『N』に向かっていた。
店の前で足が止まった。
ここを始めて訪れた日のことが重なる。
だが、看板が出ていないのに気がついた。
鼻とぼやっと感が止まらない。
入り口のドアを押してみた。
「あれ?」
ぴくりともしない。
中は曇り硝子の上、カーテンも降りていて見えない。
「定休日なんて無かったよね、、」
それでも店の前でぶらぶらしていると、突然背後から声が掛かった。
「何をしている。」
一瞬の沈黙。
「授業が終わったから、寄ってみただけ・・」
思わず振り向くのに戸惑う自分がいた。
その声が誰の声だかわかっていたから。
「どうかしたか?」
「え?な、なにが?」
慌てて振り返る。
今日も全身真っ黒の一花がいた。
「久しぶり、、だね。」
一花を見上げると、視線の先にちょうど唇が、、、
慌てて顔を逸らそうとした。
「っくしゅん!」
豪快なくしゃみが出てしまった。
「ごめんなさい、花粉症みたいで、、ずび、」
『もう〜、何やってるの、あたしっ、、』
マスクを押さえる。
恥ずかしくて顔を上げていられない。
店の前で足が止まった。
ここを始めて訪れた日のことが重なる。
だが、看板が出ていないのに気がついた。
鼻とぼやっと感が止まらない。
入り口のドアを押してみた。
「あれ?」
ぴくりともしない。
中は曇り硝子の上、カーテンも降りていて見えない。
「定休日なんて無かったよね、、」
それでも店の前でぶらぶらしていると、突然背後から声が掛かった。
「何をしている。」
一瞬の沈黙。
「授業が終わったから、寄ってみただけ・・」
思わず振り向くのに戸惑う自分がいた。
その声が誰の声だかわかっていたから。
「どうかしたか?」
「え?な、なにが?」
慌てて振り返る。
今日も全身真っ黒の一花がいた。
「久しぶり、、だね。」
一花を見上げると、視線の先にちょうど唇が、、、
慌てて顔を逸らそうとした。
「っくしゅん!」
豪快なくしゃみが出てしまった。
「ごめんなさい、花粉症みたいで、、ずび、」
『もう〜、何やってるの、あたしっ、、』
マスクを押さえる。
恥ずかしくて顔を上げていられない。