「これでも、あたしはその頭首なのよ。驚いちゃうでしょ?」

あたしが何か言ったかどうか、覚えていない。
何だか、頭がぼーっとして、、。
忍者だって突然言われても、、何だか現実味がないような、ドッキリなのかな、とか、、
思ってた気がする。

でも背後から伝わってくるぴりっとした空気が冗談じゃないって言ってるようで、そしていつの間にか、マスターだと思ってた男の人まであたしの隣に立っていて、この状況は、、

明らかに変だった。


「、、冗談じゃない、、の?」

他に何も浮かばなかった。


マスターらしき人に見下ろされ、斜め後ろからはぴりぴりした空気に押され、あたしを支えてくれたもうひとりも背後にいるみたいだし、、
囲まれてる。

「ええ、冗談じゃないわ。」
おばあちゃまがゆっくり瞬きをした。

「希代香ちゃんも聞いちゃったからには、、」

「いやいやいやいや、おばあちゃまが話してくれたんだよ?!」
思い切り首をぶんぶんしてみせる。
なんだか何を言われるのかこわい気がした。

「仲間になってもらわないとね。」
にこりと可愛らしく微笑む。

そんな笑顔にも今回は乗ってあげられない!
「仲間って?!」
あたしは目を見開いた。



「くノ一、誕生かな。」
マスター風の人が言った。

「女はいらん。」
斜め後ろからよく響く声が言った。

「7番目だね♪」
あたしを支えてくれたあの美形男子の声が言った。


「決まりだね。」




「え?、え!?いやいや、、、、ちがっ、、

どういうことーーーー???!」







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こうして、あたしの絶叫は無視されたまま、
あたしは大好きなおばあちゃまに丸め込まれ、ほぼ強制的に忍者の一味に加えられたのでした。。