君以外いらない







「だ…だから彼氏じゃないのにっ…」







興奮状態のお母さんには何を言っても耳に入らない。







吉田君が困ってるよ〜…








「突然すいません!

俺、吉田 陽向って言います!
今日菻さんお借りします」








吉田君はかしこまってお母さんに挨拶してる。








「…吉田…陽向…??」








お母さんは吉田君の名前を聞くと反応した。








吉田君もそんなお母さんの言葉にキョトンとした顔をする。









「陽向君って菻と同じ小学校だったあの陽向君?」








私と吉田君は驚いて、顔を見合わす。








「あ、はい…そうです。



いまは高校が同じです」










お母さん吉田君のこと覚えてるの……?











吉田君の言葉を聞くとまたニンマリとした顔をするお母さん。










「お母さん…吉田君のこと覚えてるの…?」