小学生の頃、席替えをした時だった。








くじ引きで開いた紙に書かれた番号の場所が新しい席。








誰と隣になるのか楽しみだった。











その場所へ机を運ぶともう既に俺の隣になる子がいて、その姿を見てすごく嬉しくなった。










笹木 菻、控えめでどちらかと言うとおとなしめな女の子。










俺とは真逆な子、そんな ゛りんちゃん ゛に幼いながらも恋愛感情を持っていた俺。







机を置いた時にガタガタとりんちゃんは机を俺の机にピッタリとくっつけて…









「よろしくね、陽向くん」






柔らかく微笑んだ。










それから少しして誰かの声が聞こえる。