君以外いらない









その瞬間緊張感の走る空気は一瞬にしてなくなった。










「あ…うん!


全然いいよ?」








はいっとまだ口にしていないコップを吉田君に渡す。








「ありがとう、喉乾いちゃった」








そう言って吉田君はコップに入ったお茶を半分くらい飲んだ。










「笹木さんに出したのに俺が飲んじゃったな」









吉田君はごめんね、と私に謝ってきた。







その言葉に私はブンブンと顔を横に振る。







そんなこと気にしなくていいのに…










「アルバムの続きでも見ようか」









そう言って吉田君はアルバムのページを捲る。









懐かしい記憶が蘇る。








まだ私が吉田君を好きだった頃。







未だに吉田君以外の人を好きになったことがない。










こんなこと口が裂けても本人には言えないけど…









今のままだとまたぶり返してしまいそうな気がして怖い。









吉田君が私を好きになってくれることなんてないってわかりきってるのに…