「わっ…」
ひんやりとした冷たさが私の腕に伝わる。
「あいにく、笹木さんは俺と帰るから」
私の腕を引っ張ったの声の主は吉田君。
すごいタイミングに戻ってきた…
「ごめんね?水野君」
私からは吉田君の顔は見えない。
水野君の顔だけが見えるけど、水野君の顔はジッと吉田君の顔を見るだけ…
「…残念だなぁ…。
じゃあまた今度誘うよ」
バイバイと水野君は私に手を振って横をスッと通り過ぎていった。
…なんだろう……
空気がすごくヒヤヒヤする…。
「待たせてごめんね?
帰ろう笹木さん」
そう言う吉田君の顔を見ると優しい顔で私を見ていた。

