放課後、トントンと肩を叩かれる。








クルッと振り返ればそこにいたのは…









「水野君!」








水野君が私の肩を叩いたみたいだ。







なんだろう…?






今ちょうど吉田君はトイレに行っていてこの場にはいない。








「今日もお疲れ」







水野君は私にそう言葉をかけてくれる。







「あ…水野君もお疲れ様」







話すのがあまり得意ではない私は、同じように言葉を返すことしかできない。










「うん、ありがとう。




もしよかったら一緒に帰らない?」









水野君の言葉に私はガチッと固まってしまった。