君以外いらない








菻、菻ってさっきから吉田君の声で呼ばれる自分の名前が頭で何回も聞こえてくる。










なんてことなの…



私これ重症だよ……。









「名前呼ばれるの恥ずかしい?」









さっきの不機嫌な声でとは違って柔らかい、優しい声で吉田君が私に言った。








その言葉を聞いた私はソッと目を開ける。









そんなのもちろん恥ずかしいに決まってる…









小さく私は頷いた。








ただ名前を呼ばれてるだけなのに変にドキドキしてしまう自分が嫌だ…。











「分かった、名前で呼ぶのはもう少し慣れてからにしよう」








ね?笹木さんと吉田君が言うから私はまた頷いてしまった。












吉田君に名前呼ばれ続けてたらいつか気絶してしまいそうだ…。











「早く俺に慣れてね」