「りんちゃんは俺のことどれくらい好きなのかなー?」
小さな子に話しかけるように、俺は菻を見ながら独り言を呟く。
「俺はものすごーく好きなんだけど」
もちろん菻が起きる訳もなく…
「起きたら答えてくれるかな?」
菻の寝顔を見るだけで口元が緩む。
本当に可愛い。
ねぇ大きいりんちゃん。
俺がどのくらい好きか知らないでしょ。
ものすごく鈍感だから。
きっと直接こんな事言ったら真っ赤な顔して照れてくれるんだろうな…。
すぐに想像がついてしまう。
これから先もずっと…
「俺は菻以外いらないよ」
そう言って俺は眠っている菻の唇に自分の唇を重ねた。
この時菻が起きてたことを俺は知らない。
END