「あ〜…そんなこと言わないでよ」
先に言ったのは吉田君なんだけど…
「嬉しくなる」
フッと笑う吉田君の声は本当に嬉しそう。
なんだか可愛い。
「まあ…俺は笹木さんのこと一生離す気ないけどね」
なんて言って吉田君はまたキスをしてきた。
吉田君はキス魔?なのかな…
でも…吉田君になら何回でもされたいなーなんて思う私は変態なのかな…!?
「いつか陽向って呼んでね、菻」
っ〜〜〜!!!
なんて不意打ち…っ…
「う…うん…っ…!」
確かに前に名前で呼びたいって言われてから1度も私は吉田君の名前呼んでない…
小さい頃はひなたくんって言ってたんだけど…
名前呼んだら…
もっともっと距離が縮まるのかな…
「っ……陽向、くん…」
私の言葉に吉田君が固まる。
あ…あれ…
「陽向君………?」
反応がなかったからもう1度名前を呼ぶ。
すると…
「あ〜〜!!!!
ダメ…可愛い、襲う!!!」
なんて意味のわからないことを発しました。
吉田 陽向君。
昔も今も大好きな人。
ずっとずっとこれからも一緒がいいな。
「大好きだよ、陽向君」