君以外いらない









「なんで別れたいって思ったのか聞いていい?」









2人しかいないこの教室はものすごく静かだ。







吉田君の声もすぐに消えてしまう。








ドクンッドクンッと私の胸はずっとうるさくて、もしかしたら吉田君に聞こえているのかもしれない…。









…どうしてって…






昨日女の子…彩音ちゃん…がいるのになんで聞いてくるんだろう…










吉田君が一番分かってるはずなのに…











「っ…か、のじょいるんでしょ…?」










私が言葉を発して、吉田君からの返事が来るのには少し時間がかかった。













「彼女……って笹木さんでしょ?」











吉田君の声はまるで何言ってるの?とでも言いたげだ。