君以外いらない








空き教室に来てもシーンとしたまま。







ただ座る私の後ろから吉田君が私を抱き締めてる。









こんな時さえドキドキしてしまう私はなんて女なんだろう…。









吉田君の匂いが鼻を掠める。








それだけで落ち着く…。








そんなことを考えていると吉田君が先に口を開いた。









「…ねぇ…本当に別れるの…?」








吉田君の表情は私からは見えない。








でも吉田君の声を聞いでギュッと胸が痛くなった。








どうしてそんなにも…










悲しそうな声で聞くの……?









「せっかく笹木さんと付き合えたのに…」










そう言って吉田君は私の肩に顔を埋めた。