君以外いらない








吉田君の歩くスピードはものすごく早い。









「ま…まって吉田君…っ…」








あまりの勢いに足がもつれそうになる。








私の声を聞いて吉田君はピタッと止まる。









放課後の廊下は静かで変な雰囲気を私達を取り囲む。











「あのっ「隙見せすぎなんだよ!!」」








私の声を遮るように聞こえた吉田君の大きな声。









クルッ振り返って私を見る吉田君の顔はどこか辛そうに見えた。








私……













吉田君を悲しませてしまったんだ……。















「だから…あいつと一緒になんてしたくなかったのに……」










そういって吉田君はグイッと私を廊下の壁に押し付けた。