「笹木さん…」
水野君は私の名前を呼びながら、携帯を持つ手を握る。
「俺が…
笹木さんのこと好きって知ってる……?」
突然の水野君の言葉にフリーズしてしまう。
いま水野君は…
なんて…
「俺だって、吉田君に負けないくらい笹木さんのことが好き」
ギュッと私の手を握る力が強くなる。
「み…ずのく…」
どんどん私に近づく水野君は一体何がしたいのかわからない。
それに私のことが好きだなんて…
そんな急に言われても頭が全然回らない…
「無理だってわかってても…
諦められない…。」
ずっとずっと好きだったと水野君は口にして私を抱き締めた。

