それから吉田君は教室から出ていってしまい、今私は水野君と2人きりだ。
「ごめんね笹木さん。
頼んじゃって…」
私の目の前にいる吉田君は申し訳なさそうに私に謝ってきた。
「う、ううん!
私は大丈夫だから気にしないで?」
私がそう言えば水野君はホッとしたような顔をして…
「ありがとう」
柔らかい笑顔を浮かべて私を見てきた。
思えば水野君とこうやって話すの…
あのクラス会の日以来……?
そう思い出した時にハッとする。
そ、そういえば私まだあの日のこと謝ってない…
水野君!と名前を呼ぼうとした時…
「本当はね、細かい作業なんてウソなんだ」
私よりも先に口を開いた水野君が、そう言う。

