体調でも悪いのかな…?
《あー陽向、かけたばっかで悪いけど友達呼んでるから電話切るわ》
「りょーかい。
じゃ、また」
《なんか進展したら教えろよ〜》
そう言って俺達は電話を切る。
「大丈夫かな…笹木さん。」
荷物も置きっぱなしだし…
俺は立ち上がって廊下に出る。
キョロキョロと見渡しても誰の姿もない。
倒れた…とか…?
いや…それなら荷物誰か取りに来るはずだし…
そう考えた時ふとグラウンドの方へ目を向ける。
俺は窓越しにグラウンドを見て目を見開く。
「…え………?」
なんで……笹木さん外にいるんだ…?
グラウンド脇を歩く笹木さんの姿。
思いっきり校門向かってる……?
俺は自分の荷物と笹木さんの荷物を持って急いでその場を離れた。