名前を聞いた瞬間思い出す。
『絶対菻って陽向のこと好きだよな〜!』
『顔に出てんのバレバレ』
幼い頃散々冷やかされた。
そして冷やかしてきた張本人。
「あ………う、うん…。
覚えてるよ…?」
ドクッドクッと鼓動が早くなる。
幼い頃すごく苦手だった。
「え?
笹木って、あの笹木 菻?」
幸也君は私のことをジロジロと見る。
その視線すら痛いと思ってしまう。
「そう、高校たまたま同じだったんだ」
吉田君はのほほんと幸也君に返事をする。
「へぇー!
偶然なのか必然なのかわかんねーけどすげぇな!」
幸也君の言葉が何故か私に刺さる。

