「暑くなってきたね笹木さん」 1日の授業も終わり教科書を自分の鞄に詰め込みながら言う吉田君。 クラス会の日、あれから数週間。 夏の暑さとまで行かないけれど、だんだん気温も上がってきた。 確かに暑い… 「暑いからなんか冷たい物でも食べに行く?」 吉田君は軽く笑いながら私に顔を向ける。 や…やった… 学校終わっても吉田君と一緒にいれる…っ…! 「行きたいです…!」 私も吉田君に応えるように笑顔を向けた。