君以外いらない







「俺の勝ち」









そう言った声は…









吉田君ではなく水野君だった。







「じゃ、菻ちゃん一緒にプール入ろう」








吉田君をチラッと見る。







あ………飲み物……。





せっかく買ってくれたのに…







「吉田君…飲み物…」







吉田君の手の中にある2つのペットボトル。







吉田君はそのペットボトルを見て…









「ほしい?」







なんてことを聞かれた。







ほしいって言われればほしい…かも…








コクッと私は頷いた。







「じゃあ手、伸ばして」









言われた通りに私は手を伸ばす。








「えらいね笹木さん」








そんなことを言って何かと思ったら…












吉田君は私の手を引っ張り、走り出した。











「っ…菻ちゃん…!!」










後ろから水野君の声が聞こえたけど吉田君に引っ張られる私は振り返ることが出来なかった。