君以外いらない








「プールにさっきまでいたんだけど、ここに座る菻ちゃん見つけたから飛んできちゃった」







ニコッと笑う水野君。





きっと女の子がこの笑顔を見たら一瞬でやられてしまうレベル…









なんだか今日は吉田君も水野君も…









よく意味のわからないことを言う日なのかも……








「ねぇ菻ちゃん。



俺と一緒にプール入ろうよ」








そう言って水野君は私の肩に掛けてあったバスタオルをハラッと取る。








「あっ…」







で、でも吉田君が…っ…









「ね…?行こう?」








水野君は私の手首を掴む。










っ……吉田君…っ…









早く戻ってきて……っ…









そう思った時…









「ねぇ水野君。



その手離してくれる?」









今まで聞いたことのないような低い声が聞こえて、ビクッとする。