君以外いらない









それからというものの私はドキドキのせいで吉田君との会話が耳に入って来なかった。









「少し休憩しようか?



俺飲み物買ってくるからちょっと待ってて」











そう言って吉田君は自由にお使い下さいと書いてあるバスタオルを私の肩にかけてくれて飲み物を買いに行った。








「…はぁっ……」







大きな溜息が出る。






決して吉田君が嫌だからとかそう言う溜息じゃないけど…








自分の気持ちに気づいた今…








こんなふうに吉田君と一緒に行動することがとても緊張するものなんて思ってもなかった。








それによくわからない事も言ってくるし…







その言葉にすら妙に反応しちゃうし…









「私って単純……」







壁に寄りかかりながらそう呟いたとき…












「あれ?菻ちゃん休憩してるの?」









誰かに話しかけられた。