君以外いらない







「もっと…ちょうだい…」







フフッと笑いながら手を伸ばす菻を陽向は必死に止める。







「だ…だめ…



もっと熱くなっちゃうから…」








そう言う陽向を菻はジーッと見る。






最初は堪えた陽向でもあまりにもジッと見られるから目線をパッと逸らす。









「あー……



ひなたくんこっちみてぇ…」








そう言って菻は陽向の顔を両手で包む。






そんな菻の行動に陽向は目を見開く。









「ひなたくん…



ひなたくんだ…」








ニコニコしながらジッと見る菻に陽向は困惑する。







「さ…さぎさん…」








「笹木さん…?



ちゃんと菻って呼ばないと返事しなーい」







プイッと菻はそっぽを向いてしまう。






「え…?」








陽向はその言葉に驚いてしまう。







「はーやーくー」









そう言いながら菻は陽向にギュッと抱きついた。