森中はしりもちをつき、動けなくなっている。
何が起きたかを知るために、僕と乱同は窓に近寄る。
「‥‥‥‥‥‥‥‥っ!!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥そりゃまあ、普通はそうするよな」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥!!」
僕は声を出すことすらできなかった。
窓の外。
校舎の下には、大量の死体が投げ捨てられていた。
教室にずっと死体を置いていると、腐敗し、嫌な臭いもする。
僕たちのように、死体をずっと教室に置いているほうが珍しいのだ。
乱同は目で死体の一つ一つを見ている。
探している人でもいるのだろうか。
乱同も僕と同じで他の教室には寄ってない。
僕の場合は花宮に会えたから、他の教室に用はなくなった。
乱同は、まだ確かめられていない生きててほしい人が
死んでないかを確かめようとしているのではないのだろうか。
「‥‥‥‥‥‥‥‥おかしい」
乱同が予想外の言葉を放つ。
「何が?」
「多すぎるんだよ。死体の数が」