私と悠はすごく仲がよくてラブラブだった。 なのに、なんで・・・。


私、何かした?










ある日、廊下を歩いていると皆が私を見てヒソヒソ話している。

ん?どうしたんだろう。
私は、不思議に思いながらも教室に向かった。

教室に入ると愛海が泣いていて皆が私を睨んでいた。

「ど、どうしたの?なんで愛海が泣いてるの?」


「ウッ、ヒック・・・。酷いよ、杏奈ちゃん・・・。」


「えっ?私、何かした・・・?」

なんか嫌な予感がする・・・。



「アンタ最低だね。もうみんなわかってるよ。アンタが愛海のこといじめてるってこと。」

えっ・・・?
私が愛海のこといじめた?

「私、そんなことしてない!!愛海、なんで?なんで嘘つくの?」

私は、愛海に近づいた。


「いや!!こ、来ないで…!!」

そう言って愛海はまた泣き出した。


「最低。愛海泣いちゃったじゃん。こっち来ないで。」

「サイテー。キモイからこっち来んな。」

クラスの皆が次々にそう言ってくる。

「酷いよ、皆・・・。」

「酷いのはどっちだよ。」

えっ?

「マジでお前見損なった。」

なんで?
なんで悠までそんな事言うの?
悠も皆も愛海の味方なの?


「悠・・・。」


「俺の名前呼ぶな。キモイ。」


「悠、酷いよ・・・。私はやってない!」


「だから、名前呼ぶなって言ってんだろ!!!」


ビック!

「なんで・・・信じてくれないの・・・?」

「お前、最低だな。2度と俺にもコイツにも話しかけんな。」


そう言って、悠と愛海は教室から出ていった。

気付いたら教室には私だけになっていた。