「はいっ!すごく楽しいですっ!!毎日開催していただきたいくらい本当に楽しいっ!!」


興奮冷めやらぬ彼女のもとに気を利かせた侍女がレモンジュースを運んできた。


「お疲れ様です姫様!どうぞっ」


「あ、ありがとうっ」


ゴクゴクと喉を鳴らして一気飲みをするアオイだが、ふと我に返ったようにキュリオを凝視する。


「……」


「…どうかしたかい?」


微笑ましくその様子を見ていたキュリオがアオイに問うと…


「お父様は…もうすぐですか?」


「…あぁ、これの事かな?」


キュリオもまた胸元にひそめていた青色のハチマキを取り出したのだった―――。


するとアレスのアナウンスが緊迫した声を伝え…


"えー、次は体育会系グループのスタートとなります!!"


「体育会系?」


アオイはアレスのいる方向を見ながら首を傾げている。


「剣士と魔導師では体の造りに大きな差があるからね。ここからのスタートは体力に自信のある者たちの集団なんだ」


「お父様もですかっ!?」


「あぁ、本来年齢で分ける予定だったが…それだと私は最高齢の組み合わせに入ってしまうからね。自己申告といったところかな?」